京都人の密かな愉しみ 月夜の告白
先日、BS NHKで不定期で放送しているドラマ"京都人の密かな愉しみ"の新作をやっていました。
団時朗は今、朝ドラにも出演してますね
オムニバス形式でもあるので、その2人以外の登場人物に毎度焦点が当てられます。またドラマ部分以外にも、実際の京都人へのインタビューがあったり、料理コーナーがあったり本当に面白いです。
京都人の複雑で奥ゆかしくて、そして時にいけずな性格を切り取って魅力的なドラマを作り上げています。
これを団時朗演じるエドワードヒースローの視点で見ていくことになります。
少ないスタッフと小さなカメラで撮影しているみたいですが、カメラワークや役者の演技、番組の構成、音楽が素晴らしいので、全くそういったことは感じさせません。
寧ろ様々な工夫が凝らされており、民放のドラマよりもよっぽど面白いです。
京都という美しい街がより一層映像を美しいものにしているのかもしれません。
エンディングで流れる武田カオリが歌う"京都慕情"がまた良いんですよ。
是非CD化して欲しいもんです。
次回が楽しみです。
ザ・ウォーク
今年に公開された映画でしたかね?
THE WALK
この映画、実話を基にしています。
ニューヨークの象徴的な建造物の1つであった、ワールドトレードセンターで"綱渡り"をした男の話です。
監督はロバードゼメキス。結構安心して観ることができます。
この映画の主人公フィリップ・プティはフランスで生まれた大道芸人。
大道芸は許可を取らず街中でパフォーマンスをするため、警察に追われることもしばしば。
そんな中でノートルダム大聖堂の上にロープをかけて綱渡りをすることになるのですが、もちろん無許可での行為なので、綱渡り自体は成功するのですが、最後に捕まってしまいます。
ただこのときプティは一定の満足感を得るのです。しかしそれでも飽き足らないプティはやがて、新聞で目にしたワールドトレードセンターにロープをかけてみたいという欲求にかられるようになり、誰も成し遂げたことのない高さでの綱渡りを成功させることになる。という話。
当然、観始めた瞬間に物語の終わりが見えます。なんなら観る前からわかるわけです。ワールドトレードセンターで綱渡りを成功させるんだろうなと。
それでもこの映画は飽きさせない工夫がいっぱい詰まっています。実話を基にした映画というのは得てして単調で間延びした印象を受けますが、この映画は非常にテンポよく物語が進んでいきます。
そして地上411mという高さにいるという圧倒的な迫力、恐怖感をCGで再現しています。
眼下に広がるニューヨークシティが霞んで見えるような高さ。命綱はなく生身のままで虚空のなかに足を踏み入れる感覚を見事に表現。
無限に続いていっているかのようにどこまでも伸びるワイヤーの上を一歩、また一歩と足を出していきます。
この瞬間、プティは生きています。
大道芸人として生きてきた男が、最高の自分をこの世に誕生させることができたわけです。
この日のために仲間とともに努力を続け、ついに誰も成し遂げたことのない偉業を達成するとともに、今までに感じたこともないような充実感に包まれるのです。
今回もしっかり逮捕されるのですが、彼の勇気は讃えられ、初めはニューヨークの人々からあまり好かれていなかったワールドトレードセンターさえ、この街の象徴的なものに彼はしてしまったのです。
どうしてこんなに無謀なことに挑むのか?普通の人には理解できることではないし、馬鹿げているとも言える。
しかしプティの生きる道こそがそこには存在しているのです。
意味がないと思われようとワイヤーの上を進むのです。それこそが生きるということなんです。
やはり矜持を持った人間というのはカッコいいもんです。
自分を納得させる選択のできる人間ってのは案外少ない。
どうしても妥協が生まれる。そして自分に言い訳をしてしまう。
そんな妥協をせずに、まっすぐに突き進んだ男の映画でした。
名作とはならないだろうが、十分に楽しめる良作でした。
インデペンデンスデイ リサージェンス
今年、映画館に観に行った映画は今のところ9本。
当然面白い映画もあればつまらないものもあるわけです。
そんな9作の中でスターウォーズとエックスメンはつまらなかった作品。
まだレビューは書いてないですがスポットライトは非常に面白かったです。主演のマークラファロが本当に良い俳優。
デップーも良かった。正しくアメコミしていました。
ただ7月に観に行った映画、インデペンデンスデイ リサージェンスは残念ながらつまらない作品の1つでした。
一応続編ということで、宇宙人がパワーアップして地球に戻ってくるわけですが、もうメチャクチャ。宇宙人は頭悪いし、登場人物に魅力はないし、最後の巨大ロボには笑うしかない。
何がしたい映画だったのか分からない。
そもそもインデペンデンスデイに大層なものは求めていないにしても、「よっしゃみんなで団結して宇宙人を撃退するぞアメリカ万歳!」的なノリは求めているわけですよ。
いや、なんならそれしか期待していないと行っても過言ではない。
前作のアメリカ万歳的なポイントとしては実際の戦闘機で進んだ科学を持つ宇宙人の戦闘機に挑むところだったわけです。
ここで地球人の意地を見せつけることが出来るわけです。
ですが今回は宇宙人が残した技術を使ったということで、地球人もなんだか近未来的な科学技術を持っています。
その中途半端さがメチャクチャつまらない。
褒めるべきところなんてこの映画にはほとんど存在しないわけですが唯一良かったと言えるのは、死んだと思われていた博士が生きていたこと。
みんな年取ったぜ。
なんだか続編がありそうな膨らみを待たせた終わり方をしてたんですけど、もう続編は作るなよ。
と言いたくなる一作でした。
生きていたんだよな
毎週金曜日、こえ恋と侠飯を楽しみにしていたわけですが、この2つのドラマも最終回を迎え新ドラマが始まったわけです。1つは勇者ヨシヒコ。
今回で3作目ですかね。これは面白いに決まっている。
そしてその後の時間にあるのが
"吉祥寺だけが住みたい街ですか"
というドラマ。
原作は漫画みたいですね。
知らんかった
とにかく題名だけで面白そうだなーと思っていたので結構楽しみにしてわけです。
そして実際に観てみるとやっぱり面白い。
ドラマの内容ももちろん良いわけですが、今回気になったのはオープニングの曲。
この曲が凄い良い。調べてみると「あいみょん」という方が歌っているらしい
「生きていたんだよな」という曲なのですが、歌詞も良いし、声も良い。
今まで聴いてきた女性の歌手のなかで一番好きな声かもしれません。伸びがあって力強い
詩も刺々しい言葉もありながら素直で、心象風景をそのままコトバにしたような素晴らしいもので、心に突き刺さります。
本当に自分の言葉を詩にしているのだなという感じ。
自分の言葉を持つというのは難しいことです。どうしてもどこからか借りてきたような言葉になってしまうようなことがある。
少なくとも僕は自分の言葉を持つことも、それを使いこなすこともまともにできやしない。
でも彼女はそれが出来ている。
僕は野狐禅や銀杏Boyz、高橋優、熊木杏里などが好きなのですが、彼らに通ずるところがあるような気がします。
思わずCDを予約してしまった。
スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒
今年一番初めに映画館に観に行った映画。
メチャクチャ観にいきたかったかと言われればそういう訳でもなく、何と無く観に行かなくちゃいけないという義務感から。
観なければならないんですよ。スターウォーズ。
で観に行ったら、まあつまらない。
いや、だいたい分かってましたよ、観る前から。
つまんねーんだろうなーって。ディズニーの金儲けの道具でしょって。
別に金儲けが悪い訳ではないです。儲けなきゃ事業を続けることはできないですし、仕事だからこそより良いものが生まれる可能性もある訳です。
ただあまりにも、「これでいいんでしょ」みたいな、新作つくればみんな観に来るんでしょみたいな魂胆が透けて見えてくるだけで全く情熱のようなものを感じない。
映像の進化などはあるのだろうが、結局ストーリーは同じことの繰り返し。
オマージュみたいなことをやってはいるんですけど、正直あまり望んでいない。
オマージュして欲しいのは新しいことに挑戦する姿勢の方なんですよ。
色々賛否があったエピソード1〜3。それでもやっぱり挑戦をしていた映画だったと思います。
ですが今回は完全にファンが作った同人作品って感じ。
そこの目線で作った作品で喜ぶ人間もいるのかもしれないが、やっぱりプロとして、我々が観たこともないような斬新な映像技術、ストーリー、表現でもってして作品を作って欲しかったです。
そんでもって登場人物たちがことごとく残念。魅力なし。味方も敵も
主人公が勇敢なヒロインに見えない。ヒステリックな感じにどうして見えちゃう。
あと主人公もフィンもなんで簡単にライトセーバー使えちゃうんだよ。
それとトルーパーもこんな奴らに負けるなよ。必死に絞って出した対策がこのトンファーか
もっと頑張れよ
フォースがなんとか言ってる怪しいジェダイとかいう宗教団体みたいなのを本気で滅ぼそうと思ってんのかオマエラ
あと、よく残党だけでデススターの何倍もの巨体兵器を作れたな。
まあ、毎度のごとく同じように破壊される訳ですがね
正直、全てが良く無かった。
あとライトセーバーが宝箱から出てくるシーンとか、もはや笑っちゃう。何故、宝箱?ファンタジーかよ
今年の終わりにローグワンが公開されるわけですが、さすがにもう観に行かないかも。
レンタルで十分かな