過ぎ去った20年間
私は今日を持って十代を卒業し二十歳になった。だからと言って身体的にも精神的にも劇的に何かが変化するはずもないのだが、なんだかんだ一つの区切りとして様々なことを考えさせられる機会ではある。
二十歳になることは成人になる、つまり大人になるということだ。法的には酒やタバコに手を出しても問題はなくなるわけだ。こういったことからも身体の面では大人の身体になったという保証ができる年齢ということであろう。
そして周囲の人間も1人の大人だと考え、社会的にも責任というものが付いて回るようになる。
人によっては成人になる時、すでに社会人であるかもしれないし、或いは大学などに通っている学生かもしれない。
いずれにせよどんな立場であろうと責任ある大人として社会に認められることになる。二十歳になるということはそういうことである。
それとともに20年間というのは、人生の中で自分が歩くであろう道の方向が決まっても不思議ではない期間であるといえる。
一度就職してしまえば、生涯その職しか経験することはないかもしれないし、学生であっても、自分が学んでいることによってその後の道の方面がだいぶ決まってくる。
それでもまだまだ進む道を変えるには遅くない年齢でもある。十分にやり直しはきくのだ。
正直に言えば、私が歩んできた人生、私が選択してきた道が本当に正しかったのか、本当に自分が望んだものなのか疑問符が付く。もっとやりたいことがあったのではないかと心の奥底で思っていることがある。
そして後悔しないような満足のいく努力をしてきたかと言われれば、なかなかそうとも言えない。
この先どうするべきかは分からない。ただこのまま死んでいくのは到底納得のできるものではない。何かを遺したいし、何かを成し遂げたい。
自分が歩む道に対して最大限の納得を得たい。
そんなことを思った二十歳の誕生日でした。